ゲーム的な調和とヒロイックの齟齬
06 07, 2020 | Posted in TRPG | Thema ゲーム » TRPG
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コロナでTRPGそのものの機会が減ったこともあり、約半年ぶりの更新です。
今回は、メタリックガーディアン(1stガンダム:ジオン)キャンペーンの2話目です。
(シナリオ終了成長後)
アイーラ・セス 女性 10歳 ジオン突撃機動軍フラナガン機関所属 准尉→シナリオ中に少尉に昇進
サイド3出身。母方の叔父としてシャリア・ブルがいる。
小学校在籍中、木星にいる叔父と睡眠中に会話できるようになる現象がたびたび起きる。
学校でクラスメートにそれを話したところ、それが巡り巡って発足したばかりのフラナガン機関の耳に入り、アイーラの元にNTテストパイロットとしての打診が来ることになる。
動揺する両親だったが、「連邦政府はコロニー国家を奴隷にしようとしている悪い存在」と学校で習っていたアイーラは、「自分の力がコロニー国家で役に立てるのなら」と勇んで軍に入隊する。
(以下シナリオネタバレあり)
機関での訓練を積んだ後、地上用オールレンジ攻撃MSの実験としてオデッサに降下。
ジェットエンジンを付けまくった有線ビーム砲の操作性は悪く、実験機は破棄解体される。一方でアイーラが「どんな機体でも慣熟なしにすぐに乗りこなせる」才能があることが重宝され、PC達の所属する「ネクロス隊」で現地で空いているザクIIJ・グフなどをあてがわれ、連邦の侵攻を跳ね返すことに寄与する。
まもなくオデッサ作戦が発生し、基地南方方面を守備していたネクロス隊はオデッサ陥落の報を聞く。
黒海北方を東へ敗走する中、ネクロス隊はユーリ・ケラーネ少将率いる残存部隊に合流。
損耗の少ないMS等を受領する代わりに、グルジア山岳部での殿軍を依頼されることになる。
半壊のグフに代わって初見操縦の天才アイーラにあてがわれたのは、グフを一回りマッシブにしたような「ピーキーで誰も乗りこなせない試作型MS」であった。
「これ、グフよりもスイスイ動いてくれてすごくいいよ!!」
MS-08TX/K イフリート・クラーケ
8機生産されたイフリートの1機。クラーケ(蛸)と名付けられたこの機体のコンセプトは、グフの延長線にある「より強力なヒートロッド活用機」である。
武装はルナ・チタニウム散弾ショットガン、ヘッドバルカン2門、そして機体コンセプトでもある左手のヒートロッドである。
機体は「太平洋の深海に眠っているという蛸の頭を持った邪神」をイメージする、青地に緑の縁取りで塗られている。
(ここまでキャンペーン1話目)

2話目は戦闘からスタート。フライマンタと61式戦車の大軍相手に峠を5ターン守り切るのが最低勝利条件。
モブ相手にボーナス特技のないアイーラは、突出を恐れて前半こそ様子見が多かったものの、硬い陸戦型ジムとビッグ・トレーに対しては性能を発揮。味方の加護「ミューズ」の助けもあって見事全機撃破・ビームライフルとジムを鹵獲・指揮官を捕虜にすることに成功します。
東南アジア方面へ移動するケラーネ少将からは「アデン基地を経由してキャルホルニア基地へとビームライフルの現物を運搬すること」を命じられます。
ここで敵将および新兵器の鹵獲の功で、ネクロス隊の全員が戦時昇進。
アデンよりキャルホルニアへのルートで意見が飛び交いますが、時間と安全度の総合面からガウを使ってサハラを西方にというルートに決定。
ジブラルタルからのコアブースター・インターセプターを避けるため降下したところに出くわしたのが、陸戦強襲型ガンタンク率いる攻撃機&戦車部隊。(後半戦)
フライマンタと61式の長い射程に飛び込むチャンスを伺う中、加護が乱れ飛ぶ戦場。ボス属性に強いアイーラは決断、ドダイを使ってアサルトチャージで戦車陣を一気に突破。
(クリティカルによる回避の高さもあり、自分が先陣で突っ込まんと誰も出れん、と判断)
強タンの背後に着地する(ルール的には降りていない)と、ヒートロッドで「トール」←「ティール」で無効化。
続けてクリティカルパワーダウン攻撃←「シアルフィ」されて無効化された上に10D6神ダメージの反撃。
それは味方の「イドゥン」で何とか避けたものの、リソースの尽きた強タンを他PCが横から加護で破壊と、先に出たアイーラが貧乏クジを引くという絵面になってしまいました。
FEAR系システムの悪いところ(ボスの加護を消費させるために、誰かが噛ませ犬にならざるを得ない)が出てしまいました。
ガンダム的には、誰かが苦しんでいるところを他の誰かが横から一撃を与えるというのはよくある図式。
けれど、勇敢に先陣を切ったPCが敵加護の浪費に終始してキメられなく終わる、というシステムは何とかならんかなぁ、と不満を感じるところ。
まぁ、敵に加護が残っている限り、誰かが損な役回りを受けなければならないのは分かっているんですけれどね……
俯瞰すれば前半戦でビッグ・トレーをびったんびったん叩いてはいたので、シナリオの不満ではなく、システムの限界への不満と思っていただければいいです。
下手したら、キメるために「お前先いけよ」「いやいやお前が噛ませになれよ。俺がキメるから」と、誰も先に出ないってかっこ悪い絵面になるのが嫌なところです。
そこんところだけがもにょる第2話でした。
まぁNTはガンダム系に乗らない限り噛ませになっちゃうってことなのかねー。
成長はオーバーロード1→2Lv、特技「バルカン」を取得、バルカンを購入して、更にクリティカル値を下げる方向に行きました。
今回は、メタリックガーディアン(1stガンダム:ジオン)キャンペーンの2話目です。


アイーラ・セス 女性 10歳 ジオン突撃機動軍フラナガン機関所属 准尉→シナリオ中に少尉に昇進
サイド3出身。母方の叔父としてシャリア・ブルがいる。
小学校在籍中、木星にいる叔父と睡眠中に会話できるようになる現象がたびたび起きる。
学校でクラスメートにそれを話したところ、それが巡り巡って発足したばかりのフラナガン機関の耳に入り、アイーラの元にNTテストパイロットとしての打診が来ることになる。
動揺する両親だったが、「連邦政府はコロニー国家を奴隷にしようとしている悪い存在」と学校で習っていたアイーラは、「自分の力がコロニー国家で役に立てるのなら」と勇んで軍に入隊する。
(以下シナリオネタバレあり)
機関での訓練を積んだ後、地上用オールレンジ攻撃MSの実験としてオデッサに降下。
ジェットエンジンを付けまくった有線ビーム砲の操作性は悪く、実験機は破棄解体される。一方でアイーラが「どんな機体でも慣熟なしにすぐに乗りこなせる」才能があることが重宝され、PC達の所属する「ネクロス隊」で現地で空いているザクIIJ・グフなどをあてがわれ、連邦の侵攻を跳ね返すことに寄与する。
まもなくオデッサ作戦が発生し、基地南方方面を守備していたネクロス隊はオデッサ陥落の報を聞く。
黒海北方を東へ敗走する中、ネクロス隊はユーリ・ケラーネ少将率いる残存部隊に合流。
損耗の少ないMS等を受領する代わりに、グルジア山岳部での殿軍を依頼されることになる。
半壊のグフに代わって初見操縦の天才アイーラにあてがわれたのは、グフを一回りマッシブにしたような「ピーキーで誰も乗りこなせない試作型MS」であった。
「これ、グフよりもスイスイ動いてくれてすごくいいよ!!」
MS-08TX/K イフリート・クラーケ
8機生産されたイフリートの1機。クラーケ(蛸)と名付けられたこの機体のコンセプトは、グフの延長線にある「より強力なヒートロッド活用機」である。
武装はルナ・チタニウム散弾ショットガン、ヘッドバルカン2門、そして機体コンセプトでもある左手のヒートロッドである。
機体は「太平洋の深海に眠っているという蛸の頭を持った邪神」をイメージする、青地に緑の縁取りで塗られている。
(ここまでキャンペーン1話目)

2話目は戦闘からスタート。フライマンタと61式戦車の大軍相手に峠を5ターン守り切るのが最低勝利条件。
モブ相手にボーナス特技のないアイーラは、突出を恐れて前半こそ様子見が多かったものの、硬い陸戦型ジムとビッグ・トレーに対しては性能を発揮。味方の加護「ミューズ」の助けもあって見事全機撃破・ビームライフルとジムを鹵獲・指揮官を捕虜にすることに成功します。
東南アジア方面へ移動するケラーネ少将からは「アデン基地を経由してキャルホルニア基地へとビームライフルの現物を運搬すること」を命じられます。
ここで敵将および新兵器の鹵獲の功で、ネクロス隊の全員が戦時昇進。
アデンよりキャルホルニアへのルートで意見が飛び交いますが、時間と安全度の総合面からガウを使ってサハラを西方にというルートに決定。
ジブラルタルからのコアブースター・インターセプターを避けるため降下したところに出くわしたのが、陸戦強襲型ガンタンク率いる攻撃機&戦車部隊。(後半戦)
フライマンタと61式の長い射程に飛び込むチャンスを伺う中、加護が乱れ飛ぶ戦場。ボス属性に強いアイーラは決断、ドダイを使ってアサルトチャージで戦車陣を一気に突破。
(クリティカルによる回避の高さもあり、自分が先陣で突っ込まんと誰も出れん、と判断)
強タンの背後に着地する(ルール的には降りていない)と、ヒートロッドで「トール」←「ティール」で無効化。
続けてクリティカルパワーダウン攻撃←「シアルフィ」されて無効化された上に10D6神ダメージの反撃。
それは味方の「イドゥン」で何とか避けたものの、リソースの尽きた強タンを他PCが横から加護で破壊と、先に出たアイーラが貧乏クジを引くという絵面になってしまいました。
FEAR系システムの悪いところ(ボスの加護を消費させるために、誰かが噛ませ犬にならざるを得ない)が出てしまいました。
ガンダム的には、誰かが苦しんでいるところを他の誰かが横から一撃を与えるというのはよくある図式。
けれど、勇敢に先陣を切ったPCが敵加護の浪費に終始してキメられなく終わる、というシステムは何とかならんかなぁ、と不満を感じるところ。
まぁ、敵に加護が残っている限り、誰かが損な役回りを受けなければならないのは分かっているんですけれどね……
俯瞰すれば前半戦でビッグ・トレーをびったんびったん叩いてはいたので、シナリオの不満ではなく、システムの限界への不満と思っていただければいいです。
下手したら、キメるために「お前先いけよ」「いやいやお前が噛ませになれよ。俺がキメるから」と、誰も先に出ないってかっこ悪い絵面になるのが嫌なところです。
そこんところだけがもにょる第2話でした。
まぁNTはガンダム系に乗らない限り噛ませになっちゃうってことなのかねー。
成長はオーバーロード1→2Lv、特技「バルカン」を取得、バルカンを購入して、更にクリティカル値を下げる方向に行きました。
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